つい最近のこと。
朝ドラの虎と翼を見終えて洗濯物を二階に運ぼうとしたら、あるものに気づきました。
玄関の小窓のカーテンに小さい羽虫が貼りついてたんです。
羽も細長い体もトンボに似てるけどちょっと違う。
お尻から細い針金みたいな尾が三本びゅーんって伸びてました。
羽虫の体の色は白で、羽には模様がありました。
二階のベランダに洗濯物を干し終えてから、小窓を開けて羽虫を外に逃がした。
その虫の名前を知りたくてあとでネット検索して。
検索結果の画像と昆虫図鑑のサイトを調べまくりました。
最初はトンボのヤゴかと思っていたんですね。
でもちょっと違うんだよね。
あの子(羽虫)はいったいなんだろう?
その気持ちだけで調べまくってようやく納得い種類が判明しました。
どうやらカゲロウという昆虫で、家の中にいたのはモンカゲロウみたいです。
カゲロウのことを調べていくうちにわかったこと。
昆虫の中でも短命で、数時間から2.3日ぐらいまでしか生きられない。
カゲロウの寿命をはじめて知って、ああ外に逃がしてよかったー!
あのまま気づかなかったら? もし撃退したら?
短い寿命のあいだでも自由に生きられたのに。それを奪ってしまう結果にならなくて安心します。
カゲロウは水辺に生息する昆虫で、水中に泳ぐ魚のエサになってしまう不運な子もいるそうです。
自由を奪われるのは非常に耐えられません。
ふだんから自分の本心に反した生き方をしているので、自由がないというのがどんなに苦痛なのかわかってしまう。
だからカゲロウが窓の外で羽ばたいたとき、やっと飛び去ってくれてよかった。
あのカゲロウは無事に仲間のもとへ帰ることができたのかな?
どんな生涯を迎えたんだろう。
そんなことを考えてしまいます。
カゲロウの行く末という名の幻……、思考のなかで儚く消えていきそう。
そんな胸中に留まる。では。